桃花台新交通桃花台線(ピーチライナー)第一回

小牧駅桃花台団地へのアクセス路線として計画された新交通。しかし、利用者数は減少傾向、当初予定された高蔵寺までの延伸も、叶わず。そして、日本では初となる新交通システムの廃止が決定した。廃止以来四年と時間はたってはいるが、愛知県の計画によりほぼすべての遺構が現存している、比較的珍しい路線でもある。

小牧駅から

ピーチライナーの起点小牧駅。ピーチライナーは折り返しせずに、環状運転となっていたため、大きなループ線が残る。廃止後4年だが、現役と間違うほど状態がいい。知らない人は、まだ走っていると思うであろう。

小牧駅のループ線

小牧から小牧原へ

小牧駅から小牧原へは、名鉄小牧線との並走区間だ。現在、名鉄小牧線は地下にもぐっているが、かつては小牧線の前身の名鉄大曽根線が地上を走っていた。このあたりに、ここから岩倉へと向かう旧小牧線の廃線もあるが、これはまたの機会に。このあたりはほぼ直線である。ちなみに、手前の道路も地下道に通じており、小牧駅の地下は二重構造になっている。

小牧駅付近の高架橋

小牧線との並走
小牧線は地上に姿を出す。その横を、まとわりつくようにしてピーチライナーは、小牧原へ向かう。ちなみに小牧原も名鉄小牧線との乗り換え駅である。
並走区間
アンダークロス
小牧線と、ピーチライナーは、東名高速道路をアンダークロスして超える。ここは、桃花台センターのトンネルとならび、数少ない桃花台線の地上区間である。しかし複雑な配置と勾配…。ここから再びピーチライナーは高架になる。
アンダークロス地点
小牧原駅
小牧原駅。名鉄との並走区間もここで終わる。アンダークロスの後も、上り勾配になっているのが分かる。写真は、少し先に見える駅が小牧原。
小牧原駅へ
路盤の様子
路盤の様子。新交通は、外部からこうして線路がみられるというのも珍しい。これは、日本車両のVONAという方式である。横は名鉄小牧線。線路中央のラインは、案内軌条の撤去された後。早速雑草が生え始めており、荒廃が進んでいる様子が分かる。
ピーチライナーの線路
第二回へ…

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