琵琶湖疏水蹴上インクライン廃線跡

蹴上には、かつて、鋼索鉄道が在った。しかし、貨物輸送の主役が、船舶から自動車・鉄道へ変わっていくにつれ、次第に輸送量が低下し、廃止に追い込まれた。その廃線跡は、現在、文化財として保存されている。インクラインは一般には廃線跡として扱われないが、旅客輸送のインクラインはケーブルカーとされ、その跡は廃線として扱われるので、ここでは廃線跡とする。

南禅寺船着場の様子。中央のコンクリートの建物からはかつて、ケーブルが延びており、そのケーブルで台車を上げ下げしていた。

 

始点の南禅寺側は、整備が進み、土の下に路盤が埋まっている。

蹴上側から見下ろした様子。車両が展示されている様子が見える。

廃線跡には車両が展示されている。観光資源として、動態保存する予定もあるよう。

電柱切断跡。運行当時の写真を確認すると、電線らしき物が写っているので、インクラインに関係しているらしい。この電柱基礎部分は、インクライン沿いにいくつもある。

廃線跡は、三条通沿いに、浄水場方面へ。

廃止が戦前にしては、近代的な路盤。煉瓦が覗いていたところを見ると、煉瓦の上にコンクリートを塗ったらしい。

蹴上付近。ここに、かつてインクライン待ちの舟が停泊していた。

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